空前のペットブームを経て、最近は犬を外で飼う人は街中で滅多にお目にかかることはないと思う。昔は「番犬」という役割が、家の中で与えられている犬も結構いたんですよ、今は知らんけど。
私が小学生の頃は、犬を家の外でつないで飼っているお宅もチラホラいて、学校からの帰り道、ちょっかいを掛けられている犬もよくいたなぁ。今なら考えられないかもしれないが、給食の残りを持ち帰る生徒が、通学路の飼い犬に良かれと思ってか、パンを与えていたのは良かった?のだが、次々と帰る生徒が同じ事をするものだから、私がその犬がつながれている家の前を通る頃には、うずたかく積み上がった食べ残しのパンとそれを見つめる項を垂れた犬の光景が出来上がっていた。
そんなこんなで、子どもたちは、気まぐれによその犬にちょっかいをかけるのは、日常茶飯事で、私も御多分に洩れず、お犬様のご機嫌を伺いながら、時折り撫でたりしてその気まぐれに付き合ってもらったりしていた。ある日、ひとりで下校中、真っ暗な目の茶色い中型犬(やや大型)が、つながれているのを見かけ、その犬と目が合ってしまった。犬の気持ちなんか知りもしないのに、子ども心に、遊んで欲しいのかなぁ、寂しそうだなぁと勝手に判断して、撫でてあげようと近づくと、突然犬は牙を剥いて襲いかかってきた。太ももをガブリと噛みつかれ、歯形が深く食い込んだけれども、何とか逃げ出し家路に着いた。恐怖は無かった。痛かったなぁという記憶しかない。結局飼い犬ということで、医者にも行かず、家の市販薬をちょいっと塗ってそのまま日常生活を過ごしていたと記憶している。昔ってほんと病院行かなかったなぁ。今なら、すわ!狂犬病!とかの騒ぎになるんやろうなぁ。
病院に行かないと言えば、子どものころは、散々怪我をする日々だったけれど、ホント病院に行かなかったなぁ。ブランコから落ちても、自転車ごと川に突っ込んで頭を切っても、自宅で痛みが治るまで大人しくしてるか、メンソレータムを塗ってはい!終わりって感じだった。今なら傷痕が残るのを恐れて、病院に行ったりするんだろうな。そう思うと大雑把な時代に子ども時代を過ごしてきたんだな。少子化の今なら、信じられないかもしれないね。


